【新唐人2016年07月01日】
千単位に及ぶ中国の大学のうち数百校が、「学歴教育を提供する」などと謳いながら学歴の取得ができない違法な「大学」であることが分かった。民間組織の「大学へ行こうネット」がウェブサイトで公表した最新の偽大学リストによれば、こうした偽大学は431校に上る。
孫文広・元山東大学教授:「中国には偽大学がたくさんある。今若者はみな大学卒業の学歴を欲しがっており、市場での需要が増している。さらに政府が取り締まらないため、こうした偽大学がたくさん生まれた。こうした現象は中国ではよく見られるものだ。多くの高官が博士号や博士課程修了書を持っているが、嘘が多い。学歴市場が衰退しないのも、政府の役人がもたらした悪しき風紀といえる。」
「大学へ行こうネット」創設者の夏雪氏はメディアの取材に対し、6回目の偽大学リストとそれまでのリストを比べると、詐欺の手法が異なり、その多くが校名の前に「中国」「首都」「華北」「華東」などの単語を関しており、また、ほとんどが「財経」「管理」「経済」などの単語を含み。サイトでも○○大学、○○学院のオフィシャルサイトと謳っているという。
名称に新しい変化が見られるほか、正規の大学の名前を模倣したものもあり、そのサイトまでそっくりそのまま真似されている。偽大学がサイトで偽物への注意喚起を行ってさえいる状態だ。
偽大学はさらに偽の「大学合格通知書」に学費の振込先銀行口座情報を同封し、「振込期日を超過した場合には合格資格を取消す」とまで注意書きをしている。
孫元教授は、偽大学の横行は中国政府が長年行ってきた管理体制がもたらしたものだと指摘する。
孫文広・元山東大学教授:「政府はこれらの問題に対して法整備を行わず野放し状態だった。もう一つ、役人は詐欺の摘発に興味がなかったことも関係している。偽大学が増えたとしても、別に自分の昇級の妨げになるわけではないからだ。中国の社会には詐欺行為に対し、世論による監督をはじめとする監督体制や法的制約が欠如している。だから詐欺がどこにでも横行している。」
夏氏は、関係機関は、監督を怠っているほか、毎年この偽大学リストを公表する度に偽大学からの嫌がらせを受けるなどの脅迫も受けているという。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/06/30/a1273922.html(中国語)
(翻訳/白白 映像編集/李)